【合格者が語る】基本情報技術者試験の勉強方法【総学習100時間】

新人エンジニアの登竜門である国家資格の”基本情報技術者試験”。

IT就職を視野にいれている学生の方やすでにIT就職をされた新米エンジニアさんで、
これから基本情報技術者試験を受験しようと検討している方は多いのではないでしょうか。

悩める読者さん

「IT未経験だけど、合格できるかな?」

悩める読者さん

「会社で受験するように言われたけど、どうやって勉強したらいいの?」

初めてITについて勉強する方は、右も左も分からず不安ですよね。
でも、この資格は正しいやり方で勉強をすれば合格は難しくありません

本記事では、皆さんと同じようにIT未経験だった筆者がたった100時間の勉強で基本情報技術者試験に合格した時の勉強方法を解説します。

この記事を書いた人
  • IT未経験
  • 高校・大学のパソコンでは、隣の席の友達に聞きまくってギリギリ単位が取れたレベル
  • 新卒でITベンチャーに就職
  • 入社1年目の秋にたった100時間の勉強で、基本情報技術者試験に合格
目次

試験概要 ~敵を知る~

出題内容

出題範囲は午前午後共通で、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ(戦略)系と呼ばれる3つの分野で構成されています。

出題形式問題形式問題数
午前問題四肢択一式(マークシート)小問形式80問
午後問題多肢択一式(マークシート)長文形式13問中7問解答(選択問題)

午前問題

それぞれの分野の出題数は以下になります。

分野出題数
テクノロジ系50問程度
マネジメント系10問程度
ストラテジ系20問程度

圧倒的にテクノロジ分野の割合が多いですね…(笑)
マネジメントとストラテジは比較的内容がとっつきやすいのですが、
テクノロジ分野はザ・ITといった内容でしっかり勉強しないとなかなか身につかないので重点的に勉強をしましょう

周波数?クロック数??全然聞いたことないんだが…
って感じで分からな過ぎて戸惑いましたね(笑)

午後問題

午後の問題は以下の構成で出題されます。

「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」は必ず出題される分野のため、
確実に点数を取れるよう優先的に勉強しましょう!

問題番号分野出題数
問1情報セキュリティ1問。必須問題
問2~5ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略、企業と法務4問。
そのうち、2問を選択して解答(※但し、どの分野から出題されるかは決まっていない)
問6データ構造及びアルゴリズム 1問。必須問題
問7~11ソフトウェア開発(C言語、Java、Python、アセンブラ、表計算(Excel))5問。
そのうち、1問を選択して解答

「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」は優先的に勉強する

合格率と難易度:2021年春は49.9%!二人に一人が合格

実は、コロナ禍の影響もあってか2020年秋期試験には48.1%、2021年春期試験では49.9%と受験者のほぼ半分が合格しています。
それまでの基本情報というと合格率20%ほどだったので、倍以上に膨れ上がってますね…

これはコロナ禍で新しく導入されたCBT形式での受験で、
今までは最寄りの大学などの大きい会場で1日箱詰めされて午前・午後両方を受験しなければいけなかったのが、午前・午後ともに受験者の好きな日程でしかも別日に受けられちゃうという、圧倒的好待遇になったのが一因なのでは…と思います。

試験の詳細については公式サイトをご覧ください。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/_index_toukei.html

つまり、現状2人に1人が合格出来るレベルの試験だということです。

悩める読者さん

頑張ればなんだか合格出来そう!

合格ラインはどのくらい?:午前・午後ともに60点以上

試験の構成は以下のようになっており、午前と午後でそれぞれ正答率60%で合格となります。
(どちらか一つでも60%未満なら不合格)

悩める読者さん

60%以上ならいけそうかも…!

勉強時間はどれくらい必要?:目安は100~200時間

筆者の場合は100時間の勉強で合格することが出来ました。

ですが、午後問題の対策にあまり時間をかけることが出来ず、
「まあ落ちるとしたら午後がボロボロのせいだろうな」という若干不安を持ちながら受験したので、
最低100時間でプラス50~100時間を見積もっておきましょう

3ヶ月前くらいから余裕を持って勉強出来ると良いです!

勉強方法:【結論】とにかく過去問を解きまくる!!(午前は過去問出題率70%)

具体的な勉強方法をわかりやすく4ステップでご紹介します!

ステップ1:参考書を1周読む

「基本情報 参考書」と調べるとキタミ式の参考書が良く出てくると思うのですが、
筆者は「かんたん合格 基本情報技術者教科書」がかなりおすすめです!!

おすすめポイント
  • 内容がごちゃごちゃしていなくて完結にまとめられていて読みやすい
  • 試験に良く出題される内容に「ココが出る!」と書いてあり頻出ワードを覚えやすい
  • 本(紙の)を買うと電子版がついてくる
悩める読者さん

今日は疲れてるし、机に向かう気力はないな…

そんなときは家でゴロゴロみられる電子版で勉強をして、
机に向かって勉強できるときは紙の参考書を使って付箋を貼ったりマーカーを引いたりして使っていました。
(個人的に電子じゃない方が、勉強してる感があって頭に入る(笑))

まずは自分が読みやすい参考書を1冊買って、良く分からなくてもいいのでとりあえず1周読んで、
どんな内容なのか試験範囲の全体構成を体系的に掴みましょう。(この時点で頑張って覚えたりしなくても大丈夫です)

ステップ2:基本情報技術者ドットコムの過去問道場で午前の過去問を解きまくる

午前試験は過去問を解きまくるのが一番の合格の道です。

午前問題は過去問の出題率が70%と言われており、過去に出た問題と全く同じものが出るので、
過去問を解けば解くほど見たことのある問題が増えて、必然的に点数が伸びていきます

筆者も午前の過去問を全19回分解きましたが、解けば解いた分だけぐんぐん伸びる(笑)
確実に正答率が上がっていったので確実に量をこなすのをおすすめします。

↓筆者の実績はコチラ

そしてぜひぜひ!!!
午前の過去問を解く際に過去問ドットコムの過去問道場を使ってほしいです。

基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場
https://www.fe-siken.com/fekakomon.php

過去問道場のおすすめポイント
  • 自分の現時点での正答率が一目でわかる
  • 分野別でも正答率が出るので、苦手な分野に絞って勉強すればさらに効果的
  • 正解だったか不正解だったかが一覧で見れちゃう

自分が解いた分の成績レポートがこんなに詳細にみれちゃいます。

基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場のプレビュー

自分がどの問題が解けて、どの問題が解けなかったか、
どの分野が得意でどの分野が苦手かなどがこちらを見ると一目瞭然です。

苦手なところだけピックアップして解くことで効率的に勉強を進められるので、
特に勉強時間あんまりないよって方はとりあえず一度使ってみてください。

過去問道場はユーザー登録をしないと、成績が残らないので忘れずに登録・ログインをして使用しましょう!
(ログインID/パスワードを入力するだけ!10秒くらいで登録できます。)

ステップ3:午後問題を全問解き(1回だけ)、どの分野を選択するか目星を付ける

午後は選択問題( 問2~5)になるので、試験当日どの問題を選ぶかが重要となっています。

午前の過去問の正答率が6割くらいになってきたら、
午後の過去問を1回分全問解いてみて(選択問題も全部)自分の得意な分野・苦手な分野を見極めましょう。

最初は、とにかく安定して6割を取れる分野を作ることに集中するため勉強範囲を絞る。

午後のそれぞれの分野の特徴やポイントの詳細はこちらの記事が参考になると思います!
https://www.sikaku-no-iroha.co.jp/it-qualification/fe/selection-fe

ちなみに、その年によって分野ごとの難易度が変わるので、
自分が選ぼうとしていた分野が当日問題を見てみたら難しくて分からない…ってこともあり得ます。

なので、最初は確実に合格圏内に入るために分野を絞って勉強しますが、
余裕がある方は最終的には山を張らず全ての分野を勉強しておき、
当日全部見て簡単そうなものを解くことをお勧めします。

ステップ4:午前・午後を同時並行で進めて正答率を上げていく

実は、午前の問題が6割くらいとれるようになってから午後の問題を解くと、
午後の対策をしていなくても意外と解けちゃったりします。

なぜなら、出題形式が変わるだけで、出題範囲はほとんど変わらないからです。(ソフトウェア開発の選択問題は除く)

そして、逆に午後の問題を解くと、それぞれの分野の内容が体系的にインプット出来ます。
午前のような一問一答形式だと、知識を関連付けて覚えるのがなかなか難しいのですが、
午後の長文読解を解くことでその分野の知識を体系的に紐づけて考える必要があるため、単語なども覚えやすくなります。

以下が簡単な手順です。

STEP
午前の問題で単語や知識をインプット
STEP
午後の問題で覚えた知識を紐づけて体系的に理解する
STEP
分からないところが出てきたら、参考書で該当ページを探して読む

参考書を真面目に頭から読むのは最初の1回だけで、それ以降は辞書代わりとして読むのがおすすめです。
そして、該当ページを読むときはついでに前後2~3ページを読むと、分野全体の理解に繋がります。

分からない内容や知らない単語に出会ったときは、参考書を見返すのがおすすめ。(参考書は辞書として使う)

まとめ:正しい方法で勉強をすれば合格できます

以上、基本情報技術者試験の勉強方法でした!

IT資格と聞くとなんだか難しそうで不安になるかもしれませんが、
正しい方法でしっかり勉強をすればそれなりに合格出来る試験です。

また、IT就職後も基本情報技術者試験で学ぶような基礎的なIT知識を現場で教えてもらうことはほぼないので、
自分で最低限の知識を入れておけば周りよりも1歩リード出来ると思います。
(会社によっては、資格の合格祝い金があるところも…!?筆者は3万円ほど頂きました(笑))

学校や会社で忙しい中勉強を進めるのは大変ですが、
通勤通学時間や夜寝る前の時間などスキマ時間を有効活用して頑張って合格を勝ち取りましょう!

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